CTC検査とは

 血液中に循環している循環がん細胞(CTC)を検出することで、がんの超早期発見や再発・治療の予後の検知などを行います。

 がん細胞は分裂を重ねてがん腫瘍となります。腫瘍の大きさが1〜1.5mm程度になると、栄養や酸素を得るために細胞が血管内へ浸潤すると言われています。血管に入ったがん細胞は血液中を巡りだし、遠隔地で定着したりしながら転移をくり返します。この血中循環がん細胞がCTC(Circulating Tumor Cell)と呼ばれる細胞です。

 CTC検査は、一般的な検査では発見が難しい、血中に流れている小さながんを超早期に発見する検査です。血液からCTCを検出することで、体内に存在する、画像診断では検知が難しい大きさのがん腫も発見することができます。

検査で判明すること

●がんの超早期発見

 一般的な画像診断が難しい小さながん腫も検知できます。一般的にがん腫は10〜20年かけて1cm程度の大きさになるため、がん腫が早い段階で発見できれば、より長く治療時間を確保することができます。

●再発と転移の監視

 がん治療を行った後にCTC検査を受けることで、がん腫の再発や転移も超早期に検知することができます。

【CTC検査】はこんな方におすすめ

●がんの危険性が高まっていると思われる方
●家族にがんの既往歴のある方
●生活習慣、環境問題にリスクがあると思われる方
●がんの早期発見検査を受けたいと思っている方
●がん予防に検査を利用したいと思っている方

早期発見はがんのリスクを下げる

 日本人の2人に1人はがんを患い、3人に1人が、がんによって命を落とす時代。2017年にがんで亡くなった人の数は37万3334人でした。がんによる死は日本の死亡総数の約30%を占めており、1981年以降がんは死因の第一位になっています。

 その背景のなかで、研究は日々進化を遂げています。結果として、がんの多くは「治癒」が期待できるようになりました。しかしその一方で、ある程度病状が進行してからがんが発見された場合は、治療が難しいケースがまだまだ多いというのが現状です。がん治療のカギを握るのは「早期発見」。そのために大切になるのが「がん検査」です。がんは早く発見し、早く治療に向けて歩き始めましょう。

検査可能ながん腫

肝臓がん、大腸がん、肺がん、乳がん、胃がん、前立腺がん、上咽頭がん、食道がん、膵臓がん、膀胱がん、胆嚢がん、卵巣がん、舌がん、尿路上皮がん、腎臓がん、頭頸部がん

リスク・副作用

●前がん病変が発見されることがあります。それを治療することにより、がん化を防ぐことを目指すものです。

●100%の精度でがんを発見するものではありません。

●生命状態に影響しないがん細胞が発見される可能性があります。

●血液採取の際に、まれに皮下血腫・神経損傷などの合併症が起きる可能性があります。

●CTC検査は血液中に循環している循環がん細胞の計数であり、確定診断ではありません。

検査の流れ

①カウンセリング

  • 医師が患者状態を診断し、検査内容について詳しくご説明いたします。

②採血

  • 検査のため、少量(約8cc)の採血を行います。

③検査結果

  • 約2週間後に検査の結果が出ます。
  • 結果によって追加の検査や、定期的な経過観察などを医師から提案します。
CTC検査:検査結果のレポート例
CTC検査参考文献
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